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消費者金融会社数の推移

2006年あたりから急増してきた過払金返還訴訟の影響により、消費者金融各社の経営環境は急激に悪化してきました。さらに貸金業法の改正による総量規制の影響も追い打ちをかけ、貸金登録業者数は大幅に減少している傾向にあります。

金融庁によると、平成25年3月末時点での貸金業者数は1,966まで減少しておりますが、このうち事業者向けや信販会社などを除く、一般的な無担保の消費者金融会社数は520件程度にまで減少しています。

これに伴い貸出残高数も減少しており、平成25年3月末の時点での消費者向け無担保の貸出残高は約2兆7000億円程度となっており、うち、大手の7社で2兆3700億円を占めています。

大手のなかでも、いわゆる独立系といわれる武富士などは経営破綻してしまいましたし、アイフルも事業再生ADRに基づく再生計画が継続されています。黒字化を達成したアイフルは別にしましても、中小の事業者は業績の悪化により、今後もさらに減少していく可能性があるかもしれません。

一方、銀行系といわれる大手の会社につきましては、比較的、支援も受けやすく経営基盤が安定しているようです。

いずれにしても、過払い金返還訴訟による業績への影響が大きいものと思われますが、支援を受けやすい銀行系の消費者金融会社が今後は中心になっていくものと予想されます。